測量を仕事にすることとは?
建築士でもなく、大工でもない、測量を仕事にしたいという人はそう多くはありません。建設工事の中でも目立たない仕事というのも理由になっているのかもしれませんが、建物を作っていくという工程の中では、測量はとても重要なものとなります。
建設工事現場では、建築士などによる設計からスタートすると思いがちですが、実は測量からスタートすることになるんです。
建物を立てたり、道路や橋、トンネルに鉄道などを作ることや整備する場合は、測量によって、地形の位置座標や形状、高さなどを明確にしたうえで、設計や工事計画を立てていくこととなります。
測量士は、現場で2名~5名で1チームとなり、まず野外での測量を行います。測量には専門の機器である、GPSやトランシット、光波測距儀などを使用します。
現場での測量を終えると、社内で測量データをもとに分析や変換そして加工と必要に応じて行う内業と言われる作業を行います。
これらの一連の作業が測量と言われる仕事の中身で、外の現場で測量を行うだけが仕事ではなく、そのデータをもとに行う内業の方が多くの時間を使って行われているのが一般的です。
測量の仕事は、現場と内業の両方をいかにしっかりこなしていくのかが重要となる仕事でもあるのです。